バイバイに込められた意味
自転車で風を切るのが楽しい季節になりました。
空の青、木々の緑、花々の黄や、赤や、桃色……。
さまざまな色彩が街にあふれて、なんてキレイなんでしょう!
「一生、5月ならいいのに〜」
これが私の口癖です。
言葉の使い方、ちょっとおかしいですね。
でも、ほかの言い方じゃ足りないんで、こう言ってます。
先日、駅から家まで、自転車を走らせていたら、
商店街のあたりで、おばあちゃんの3人組を見かけました。
横を通り過ぎるとき、こんな声が聞こえてきた。
「またね、○○ちゃん。バイバイ!」
誰かの家に遊びに来たふたりを、見送っていたようでした。
見送られるほうのおばあちゃんたちも、
「バイバイ、また来るね」
「○○ちゃんも元気でね」
などと言い合いながら、
何度も何度も振り返り、手を振り続けていました。
バイバイ――。
ふだん何気なく口にしている、この言葉。
おばあちゃんたちにとっては、すごく重い言葉なのかもしれません。
また会いましょうね。
それまで、お互い元気でいましょうね。
きっときっと、約束よ。
込められた意味は、深い気がして……。
長年育んだ友情って素敵だなあ、って、胸がキュンとした。
5月の風景に負けないくらい、美しい光景を目にした気がします。
帰り際、自転車をこぐ足が少し軽くなった気がして、
少し夏の匂いがする商店街を、ピュンと駆け抜けて家路についたのでした。
うちのベランダから見た夕日。
夏はすぐそこまで来ているんですね。
