Diary&Column/プレス

2007年08月27日

夏の思い出。パスポートの行方。

まだ暑い日が続きますが、そろそろ夏も終わりの予感……。
ちょっと切なくなってみたりする今日このごろです。

小学生の絵日記よろしく、「今夏、どんな思い出ができたかな?」と回想してみると、
忙しいといいながらも、けっこう満喫できた気がします。


まずは、7月のオーガスタキャンプ。
これに行かなきゃ夏が始まらないゼ、という私のなかの最重要イベントです。
スキマスイッチが歌っている最中に、ちゃっかり、カキ氷もいただきました。
サマーソングとのダブルパンチで、気分は上々!
夕焼けで空が赤く染まるころ、舌もイチゴ色に染めて……。
夏フェスなのに、縁日に行ったような錯覚さえ覚えた1日でした。


さて8月。
九州に帰省することも、遠出することもなくずっと@東京ですが、
ちょっと旅人気分を味わっています。
というのも、バカンスを楽しんだ友人たちが、いろいろなお土産を届けてくれるから!
お土産はもちろん、やさしい心づかいがうれしい〜。
友よ、ありがとう。


そしてつい先日、
「花火が見れなかったのが心残りだなあ」とつぶやいていたら、
別の友人が「うちの近所でやるから、見においでよ!」と誘ってくれました。
いそいそと電車に揺られ、八景島のほうまで。
砂浜に寝そべって、過ぎ行く夏を惜しむように上がる花火を堪能したのでした。
終わったあともしばらくシートに横たわって、空を見ながら他愛ないおしゃべり。
なんだかちょっとキャンプ気分? 


友だちのおかげが半分以上ですが、絵日記はかなり彩り豊か。
もう新しく描くことはないだろうなあ、と思っていたら、
知り合いの編集者さんから「ソウルにご一緒しませんか?」という仕事の依頼が。
某韓流俳優のインタビューです。
というわけで、急きょ、明日から韓国へ行くことになりました〜。

すぐに航空券を作るというので、大慌てでパスポートを探し始めたのですが、
ない、ない、ない!

用事があって電話したマキにも「私のパスポート知らない?」と聞いてみたけど、
もちろん彼女が知る由もありません(笑)。

ちょうど電話がかかってきた母にも、
「あんた、そういうとこだけは細かいから、複雑なところにしまい込んでるんでしょ」
と、耳の痛〜い言葉を言われるしまつ。

そう!
私の前世は(たぶん)リスで、大切なものは隠す習性があるのです。


見えない敵は、用心深い昔の自分。
「私だったらどこに隠すかなあ」と推理(?)しながら、
あっちこっちをひっくり返して、スーツケースまで開けてみたけど、
やっぱり見当たらず。
かくなるうえは韓国行き辞退か!? と半べそで諦めかけたそのとき……。

ありました!
灯台下暗しです!!

イタリア出張のとき、持っていったバッグのなかに、
航空券とか、イタリア版るるぶなどと一緒に無造作に投げ込まれていました。

あれ、私って細かい性格なんじゃ?
前世はリスだったんじゃ??・・・

単なる片付け下手のナマケモノだったってオチ。
がっくし。
我ながらなんて、アバウトなのでしょう。

でも、これでどうにか韓国へ行けそう。
とんぼ返りになると思いますが、気分だけでもバカンスを堪能してきたいと思います。


向こうは涼しいといいけれど、きっと暑いんだろうなあ。
とういわけで、もうしばらく、夏を楽しみたいと思います。


写真上・友だちからもらった土産。
鹿児島、枕崎の名物「酒盗」。下戸ですが、こういう酒のアテは大好きです。
左は、京都「俵屋旅館」の高級石鹸。なんだか、おまんじゅうみたいなパッケージ!?

写真中・八景島に行く京急線のなかで。夕暮れ空がキレイで夢中でシャッターを切りました。

写真下・見つかったパスポート。持って行くのを忘れないように気をつけなくては。
     ちなみに右側は、ノベルティのパスポートケースです。かわいくてお気に入り!

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2007年08月16日

8月に想うこと

終戦記念日だった昨日。
映画を観るために渋谷へ行きました。
公開されるずっと前から、8・15に観ようと心に決めていた作品でした。

タイトルは『夕凪の街 桜の国』。

2004年に発表された、こうの史代さんの同名漫画を映画化したものです。


物語の舞台は、原爆投下から13年経ち、復興を遂げた広島。
父、姉、妹を失い、母とふたりで健気に生きる26歳の皆実(みなみ)は
会社の同僚、打越さんのことが気になっています。
彼も皆実のことを好きだと言ってくれる。
けれど、彼女は一歩足を前に出すことができません。

家族や友だち、広島の人たちはみんな苦しみながら死んでいった。
それなのに、自分は生きていて、しかも幸せになるなんて許されない……と
かたくなに幸せを拒絶しようとするのです。


そんな皆実に打越さんが言います。

「生きとってくれて ありがとう」

そして、皆実は初めて「もっと生きたい」と願うのでした。


この作品には、いわゆる、原爆2世と呼ばれる世代―私たちと同じ世代―の
もうひとつの物語が盛り込まれています。

舞台は現代の東京。
皆実の姪にあたる、28歳の七波(ななみ)が主人公です。
原爆2世として、いろいろな差別を受けながらも、明るく生きる彼女が
ひょんなことから、自分のルーツを探る旅に出ます。

父と母の馴れ初め。
若くして死んだ、叔母・皆実のこと。
弟と恋人のこと。

すべては、運命のようにつながっていたのでした。


私がこの漫画と出合ったのは、去年の夏。
いまでは友人となった、女優の玉井夕海ちゃんを初めて取材したときに
彼女が教えてくれたのでした。

8月6日生まれの夕海ちゃんにとって、広島は思い入れの強い場所だそうです。

むかしむかし、この日に何かあったのか?
なぜ、自分はこの日に生を受けたのか?

小さいころから、いろいろと考えてきたといいます。


初めて漫画を読んだときは、強い衝撃を受けました。
グロテスクなシーンなど、ほとんど出てこないというのに
しばらくは放心状態で、何も手に付かなかった。
そして原爆は、いえ、戦争はまだ終わってないんだな、と感じたのでした。

沖縄で、ゆめゆりの塔の資料館を見たときも同じだったけれど、
「自分にはいったい、何ができるだろう?」
ということが、頭をぐるぐるとまわりました。


映画で、七波を演じた田中麗奈さんが
あるインタビューで印象的なことをおっしゃっていました。

「原爆資料館を一緒に見た母に、“平和のために何ができる?”って聞いたら
“私は自分の家庭を守ることくらいしかできない”と言ったんです。
でもね、それでいいと思うんですよ。
家族の幸せを守りたい気持ちが、平和に繋がるんじゃないでしょうか」


私も同じようなことを感じた。
自分のまわりにいる大切な人たちを想って、大切にして、生きていけばいい。
そして、過去にあったことをちゃんと知って、死んでいった人たちを忘れないでいよう、と。


この物語を私に教えてくれた、夕海ちゃん。
この場を借りてありがとう。
そして、30回目のお誕生日おめでとう!


終戦から62回目の8月15日。
若者たちでごった返す渋谷の交差点に立って、生きていることの幸せをかみしめました。

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2007年08月12日

真夏のラブレター

花火、ヒグラシ、蚊取り線香、スイカの種……。


夏を感じさせてくれるものはたくさんあるけれど、
私にとって一等、嬉しいのは、大切な人からの“夏の便り”です。

先日、大学時代の友人の懐かしい文字を、ポストで発見しました。

彼女からの手紙は、きまって夏にやってきます。
バースデーカードと暑中お見舞いが一緒になったような“真夏のラブレター”。
まるで盛夏を告げる風物詩のように、8月になると届くのです。


カードにはこう書かれてありました。

「最近はどんな出会いがありましたか?
学生の頃はそこまで感じることはなかったけど、
人との出会いって大切だなあとつくづく思います・・・。
(中略)
いろんな出会いから多くを学んでいたんだよね。
そして学んでいくんだよネ」

思わず、
「あのね、私こんな出会いがあって、ワクワクしたよ!」
な〜んて、学生時代のように、夢中で話しかけてしまいました。
もちろん、ひとり芝居なのですが(笑)。

授業中、ノートの切れ端に、恋のこと、友だちのこと、バイトのこと、そして将来のこと。
いっぱいいっぱい書いて会話をしていた学生時代。
あの頃はもう戻ってこないけど、友情は変わらないと思うとうれしくて。

彼女からの手紙はいつも、私に懐かしい記憶を運んできます。
温かくて、ちょっぴり切なくて、さいごまで読むと必ず涙してしまう。

どうしてなんだろう?
不思議だなーと思っていたら、あるとき彼女から
「あなたの手紙を読むと必ず泣いてしまう」と言われて、驚いたことがありました。

運命論者ではないけれど、もしかして私たち、強い力で引かれあっている!?
赤い糸は男女間だけで繋がっていると思っていたけれど、そうじゃないようです。


8月は彼女の誕生月。
私も残暑見舞いを兼ねたお手紙を出そうと思います。


そして、もうひとつの嬉しい“夏の便り”。
伯父と叔母が家庭菜園で収穫した、色とりどりの夏野菜が届きました。
伯父がつけたという、梅干と一緒に。

離れた場所に、私を想ってくれる人がいる。
そう思うと、じーんとしてきます。

「ちょっと酸っぱいけど、おいしくできたよ」

そんなメッセージを読みながら、
梅干を刻んで、自家製ドレッシングを作ろうと思い立ちました。
生野菜をもりもり食べて、暑い毎日を乗り切ろうと思います。


まさに盛夏。
みなさんにとって、キラキラな思い出がたくさんできますように。


写真・上 手紙が届くと、とってもうれしい。だから私も大切な人には手紙を書きます。

写真・中 封筒に入っていたお祝いの品々。かわいいケーキはマグネットクリップ。

写真・下 ツヤツヤに光る夏野菜。作ったサラダは滋味深い、優しい味がしました!

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