Diary&Column/プレス

2005年11月30日

SAYURIの世界

「スピルバーグが製作者として加わるらしい」
「日本が舞台、しかも芸者の話らしい」
「日本人俳優が多数出るらしい」

など、キーワードだけで興味津々だった映画「SAYURI」が完成した。


チャン・ツィイー、ミッシェル・ヨー、コン・リーをはじめとしたアジアのスタアと、
渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴といった日本人俳優が共演した
今年、最大のハリウッド話題作だ。


今日はそのワールドプレミア(試写会)の日。
両国国技館のまわりにレッドカーペットをしきつめ、
アカデミー賞を彷彿とさせる演出をほどこしたらしいが、
ワイドショーなどで見たかたはいらっしゃるだろうか。

華やかなドレス姿の女性と、タキシードでキメたメンズたちがいっぱいで、
きっと盛り上がったんだろうなぁ。。


私はといえば、
ワールドプレミア直前で、テンション高めの桃井かおりさんにインタビュー。

52歳とはとうてい思えぬ美しい肌、少女のようにかわいらしい笑顔。
飄々と取材場所に現れた桃井さんにすっかり釘付け!
緊張はすぐに解き放たれ、英語に悪戦苦闘した話、LAでのひとり暮らしについてなど
興味深い話にぐいぐいと引き込まれていった。

が、写真撮影込みで30分という取材では足りるはずもなく……。
あっという間に時は流れ、無情にもタイムアップ。
「いつかアメリカでふとテレビをつけたら、桃井さんが出てると嬉しいです!」
そう告げて、慌しいお別れをした。
(彼女は今後、俳優としてアメリカでも活動していくらしいので)

「SAYURI」の中で桃井さんがどんな役を演じているかは、見てみてのお楽しみ。
そうそうたるメンバーたちの中で、かなり個性を放っていることは確か。
私情をさしひいても、かなりインパクトのある演技をしていらっしゃったと思う。


またファッション、建物、自然など、日本の美を堪能するにもいい映画だ。
それはそれは美しい場面がたくさん登場するから。
(特に、着物がキレイ! ため息ものです)

時おり、「これって日本!?」という場面や台詞も出てくるけれど、
史実に基づいて作られているわけではないし、
監督いわく「日本を舞台にしたファンタジー」だそうだから、そう堅いことは言いますまい。

適度に突っ込みを入れつつ、おとぎ話のような世界に入り込む……。
それが「SAYURI」の楽しい見かたのひとつといえそうだ。

2005年11月28日

出会いの旅 北海道@

「ショーが終わったら旅に出よう」。
そう思っていたので、先週末からふらりと北海道に行ってきました。

あったかい場所でボケッとするのもいいけれど、
今回、どうしても見てみたいものがあり、
小雪の舞い散る北の地に、行き先を決めたのでした。


ずっと前から見てみたかった場所。
それは、ロータス会員のBBSでも話題にのぼっていた、旭川にある「旭山動物園」です。


日本最北にある動物園にして、夏季の入場者数が日本一を誇る動物園。


ホッキョクグマやペンギンなど北国の動物たちが
「手に取るように近くで見られる」工夫がいっぱいなのがポイントです。

ちょっと前に「プロジェクトX」でも取り上げられていましたが、
全国各地から、お客さんはもちろん、動物園関係者が続々と訪れ、
園作りの参考にしているんだとか。
いい動物園のモデルというわけですね。


ワクワクしながらゲートをくぐるとすぐに、ペンギン館に向かいました。
「空飛ぶペンギン」とはいかに?

……噂は本当でした。
ペンギンが水の中を、まるで飛ぶように泳いでいたのです!
陸の上ではヨチヨチ歩きで、どちらかというとノロマな印象なのに
水の中ではものすごいスピードで、滑るようにスーイスイ。

水槽の下にいる私たちに、
「君たちは飛べないのかい?」と言っているような、そんな優雅な泳ぎでした。
(動きが速すぎて、いい写真が撮れなかったのが残念)


もうひとつ、とくに印象に残ったのは「あざらし館」。
たくさんの“ゴマちゃん”たちを、円柱状の水槽越しに間近に見ることができるのです。
ゆるゆる、のんびり。
時間に追われることなく、楽しそうに泳いでいる様子にすっかり癒されてしまいました。
ふぅ〜。


気温マイナス1℃。
耳も手も足もしびれるように冷たくなったけど、「来てよかった!」としみじみ。


最後には、この動物園を立て直し、こんな話題のスポットに作り上げた
小菅園長にバッタリお会いしたので、握手&記念撮影してもらいました。

「今度は雪が深くなってから来てください。ペンギンたちが園の中を散歩するんですよ。
雪がないと地面が固くてペンギンたちがかわいそうだから……。だからぜひ真冬に!」

笑いジワを刻んだ優しい笑顔と、温かい大きな手。
そして、動物たちを愛してやまない言葉が胸に沁みました。

次はぜったい雪の季節に来ます。
そう胸に誓って、帰りのゲートをくぐったのでした。

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2005年11月23日

不思議な仲間たち

ほぼ毎月、「誕生会」と称し、
話題のレストランで食事会を開いている。


メンバーの職業、年齢、性別はさまざま。
「おいしいものと楽しい会話が好き」な10人ほどで構成された、
ちょっと不思議なチームである。

先日、丸の内にできたビル「TOKIYA」の中にある、
京都発のイタリアン「イル ギオットーネ」へ出かけてきた。

こちら、京都では知る人ぞ知る「一番、予約が取りにくい店」。
満を持しての東京進出ということで、11日のオープンを待って
うちのチームのグルメ番長タケタケに
速攻、予約を入れてもらっていたのだ。

京野菜とイタリア食材のマリアージュが楽しめるというので、
期待で胸は高鳴り、おなかも鳴る。

前菜は、<甘エビと温泉卵を浮かべたブロッコリーのズッペッタ、ポッタルガ添え>。

ちなみに、ポッタルガとはカラスミのこと。
トロトロの温泉卵と、カラスミ独特の甘さが絡み、
品のいいテイストに仕上がっていた。


パスタは、<アサリと水菜のタリオリーニ、黄柚子の香り>。

これこれ、待ってました!
水菜といえば、京野菜の代表格。
それが、ちょっと太めの手打ち麺「タリオリーニ」とよく合うったら。
柚子の香りがこれまた絶妙。
メンバーの口数が減ったのはいうまでもありません。


そしてメインは、<鶏肉のローストと野菜の炭火焼き>。

鶏肉が驚くほど柔らかく、ホロホロと口の中でくずれて
なんともいえず美味。
白ワインをちびちびなめながら(私、下戸なもので!)
豪快に、そしてやはり無口になって、もりもりいただいた。


宴もたけなわになったころ、
突如、「そうだ、みんなで雑誌を作ろう」という話になる。


編集者がいて、ライターがいて、スタイリストがいて、
料理人がいて、グルメ通な人がいて、カウンセラーがいて、
医療ジャーナリストがいて、イラストレーターがいて、
そしてファッション好き(ROUROU専属だけど!?)がいて……。

そんなメンバーだから、なんだか百人力な気がして、
「うん、作ろう作ろう」とみんな大いに盛り上がった。

その夢が本当に叶うかどうかは別としても、
こうやって楽しく語りあえるだけで幸せだなー。

でもはたから見たら、「この人たちの関係って……?」
と疑問に思われるだろうな。
何かのオフ会か何か、とか!?(笑)


それにつけても
「イル ギオットーネ」は本当に素晴らしかった。
予約は取りづらいと思うけれど、行ってみる価値アリ!
コストパフォーマンスが高いのも嬉しいかぎり。
いつか機会があれば、ぜひどうぞ。
http://www.ilghiottone.com/home.html

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2005年11月22日

続・ばななさん

よしもとばななさんの取材、無事に終わりました。


で、まずはここで訂正を。
「王国」は三部作ではなく、五部作でした。
3冊目で前半のひと区切り、残りの2冊が後半部分だそうです。

なぜか、勝手に三部作だと信じていた私。
取材前に気づいたので、失礼な発言はしなくてすみました。
よかった!


つい先日まで台湾旅行に出かけていたというばななさん。
持っていった雑誌がたまたま台湾特集だったため、
「あ、この店にも行ったよ」と
載っている食堂を指差して、とても楽しそうでした。
よかった!

今日、無事(かどうか、担当から連絡がこないけど)入稿も終えました。
ばななさんらしさが損なわれない文章に仕上がっているといいなぁ。


このブログを読んでくれた数人の友人から
「私もばななさんの小説好きよ」とメールをもらいました。

同じものを好きっていえるって、ちょっと幸せ。


こんど、「王国」トークでもしましょうね。

2005年11月19日

美紀ちゃんのこと

去年の今ごろ、家族全員でハワイに行くことになり、
旅行代理店に出かけたときのこと。

すごく感じのいい女性がにこやかに応対してくれた。
ほんわかしてるけど、アドバイスはピシッと的確。
ものすごく知識豊富で、何を聞いても即座に答えてくれる。
「この人、タダモノじゃない!」と思ったら、
キャリア12年のベテランさんだった。
(見た目が若く、そうは見えなかったけれど)。


それが美紀ちゃんとの出会いだ。


家族みんなの希望を叶え、納得いく旅にすべく
私は何度もその代理店に通った。
そのたびに対応してくれたのは美紀ちゃんだった。


あるとき、予約を入れた時間を過ぎても
美紀ちゃんがなかなか現れないことがあった。
「どうしたんだろう?」と店内を見回してみると、
別の席で、あるおじいさんにつかまっていた。

あとで聞いたら、そのおじいさんは美紀ちゃんのことが好きらしく、
しょっちゅうやってきては、
「来年、ヨーロッパに行きたいんだけど、おすすめはあるかね?」
など、まだまだ先の旅行のプランを尋ねたりしているようだった。

つまり、美紀ちゃんと話がしたいのだ。
それがきっと、おじいさんのささやかな楽しみなんだろう。


確かに彼女はすごくあったかくて、
人を癒してしまうような笑顔を持っていた。
いつ会ってもニコニコしていて
けれども旅の話となると、キリッとした顔になった。
その顔を見るのが私はなにより好きだった。


そんな美紀ちゃんが、ある日しみじみとこう言った。
「ハワイもいいけどね、オーストラリアもすごーくいいのよ」。

あんまりうっとりとした表情で言うものだから
よほどお気に入りなんだろうな、と思い、
「うんうん。いつか行きたいな。そのときはよろしくね」。
そう答えると、
いつもの、にっこり笑顔でうなずいてくれた。


美紀ちゃんはいま、オーストラリアのシドニーで暮らしている。
現地で働いていた日本人の彼と結婚するために
今年のはじめ、ひとり旅立っていったのだ。


あれだけ熱心にオーストラリアを勧めていたのも
愛する人のいる国だったからなんだと思うと
ちょっと微笑ましいし、すごく彼女らしい。


「私が慣れたころ、遊びに来てね」
旅立つ前にそう言われた。


オーストラリアはそろそろ、真夏を迎えるころだ。
ギラギラの日差しを浴びて、優しく微笑む美紀ちゃんの顔は
きっと幸せであふれているんだろうな。

かじかむ手をこすりあわせながら、ふとそう思った。

2005年11月17日

ハモリにハマル

今日、都内某所でCHEMISTRYのシークレットライブを見た。
生歌は初めて聴いたけど、シビれた〜。
やっぱ、プロは違うね。


私はカラオケ好きだけど、ハモるということができない。
ハモれる人って本当に歌がうまい人のような気がして
尊敬しちゃう。

とろけるくらい絶妙なハーモニーを耳にして、
「ハモるって言葉、ハーモニーからついた造語だもんなぁ」
とか、そんなどうでもいいことを、しみじみ思ったりもした。


一緒に見ていた友人は、むしょうに歌いたくなり、
その足でカラオケに行こうとしていたが、
仕事があることを思い出して思いとどまったもよう。


わたしは胸がきゅんと苦しくなって、
とびきりせつない恋愛映画が見たくなった。

それぞれが
それぞれに

何かを感じたライブだったみたい。


↓リハーサルの様子。こっそり撮っちゃいました。
上からで見にくいけど、ふたりだってわかる?

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2005年11月12日

ばななマジック

よしもとばななさん。


彼女の感性がすきだ。
言葉の使い方もすき。

わたしは言葉フェチで、すきな言葉と、キライな言葉が
わりとはっきりしている。


おなじ言葉にしたって、ひらがな、カタカナ、漢字では
まったく意味が違ってしまうような気がするから、
自分が書くときも何度も何度も見直してしまう。


本を読んでいても、そういうところが気になってしまって、
物語に集中できないなんてこともある。


だけど、彼女の小説は、そういう引っかかりがなく、
ぐいぐい物語のなかに引っ張り込まれ、夢中になれる。
いつだって、ばななマジックにかかってしまうのだ。


こんど、そんな彼女に会うことになった。
「王国」三部作シリーズ、最終巻についてのインタビューだ。


「なにを聞こう?」。
いま頭の中が、ものすんごくとっちらかっている。


取材はいつも緊張するけど、
すきな人に会うときは、なおさらそうだ。


ワクワクと不安のシーソーゲームってやつ!


どのロウ服着ていこうかなぁ?
まずはそれから考えることにしよう。
(現実逃避するなら、楽しいことを考えるにつきますね)


↓「王国」三部作シリーズ。1部と2部ももう1度読み返してみようと思う。
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2005年11月10日

めぐりめぐるもの

「署名原稿が書けるようにならなきゃ、書いてる意味ねーな」。
ある日だしぬけに、そんなことを言われた。

言ったのは、ある出版社の専属カメラマン。
バブル期を忘れられず、いまだに会社のお金で飲み歩き、
“俺ってすごいじゃん”と思い込んでるような、おやぢだ。


「そうですね」
波風立てたくない主義の私は、適当にそう答えた。
本心じゃない。


確かに署名原稿が書けるようになったときは嬉しかった。
家族も友人も喜んでくれたし、父などは雑誌を買い込んで
知人に配っていたそうだ。


けれど、署名じゃない小さな記事にも思い入れはある。
おなざりに書いているかと問われたら、答えはNO。


先日、ある文芸誌の編集者さんから連絡をもらった。
以前私がある雑誌にイニシャルで書いた記事を読んだ某作家さんが
自分の新刊の書評を書いてほしい、と指名してくださったというのだ。

その編集者さんは、“T”というイニシャルをたよりに出版社に問い合わせ、
私を探し当ててくれたという。


ありがたいな。
そう心から思った。


誠意を持って仕事をしていれば、めぐりめぐって自分に返ってくる。

署名があっても、なくても、ね。

めぐってきたこのご縁を大切にしたいな、と思う。

2005年11月08日

折り紙サプライズ!

先日のプレス日記で「ご依頼のものができました」と
電話を受けた話を書きましたが、
いったい何だったのか?

じつはあれ、
ショーで皆さまにお配りした和菓子のことだったのでした。


今回のショーではお食事を出さない代わりに、
シャンパンとフィンガーフードをご用意したいと思いました。
「折り紙」というテーマにあわせ、和菓子はどうだろう?
そんなデザイナーのアイデアで、
急きょ、梅を模した和菓子を作っていただくことにしたのです。


300個近い和菓子を、しかも、形も味にもこだわって
丁寧に作って下さる店はどこだろう?

いろいろ探してみたりもしたのですが、結局、
「成城 あんや」さんにお願いすることにしました。

こちらの店、「和菓子を若い人にも食べてもらいたい」という考えから
店構えをあえてモダンな造りにしているものの、
お菓子は伝統的な手法を守りつつ、職人さんが手作りする本格派。

「ここなら間違いない!」 
そう確信して、お任せすることにしました。

ショー当日、お菓子の包みを開いてみると、

な、な、なんと、
お菓子とともに小さな折鶴が!
まさしく「折り紙サプライズ」。

スタッフの皆さんが、ROUROUのショーのテーマである
「折り紙」になぞらえて、一羽ずつ折り、入れてくださったんです。


「なんて粋な計らいなの!」


私たちは驚くとともに、ただただ感心させられました。
そして、幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。
いい仕事って、こういうことを言うんでしょうね。


来てくださった皆さま、いかがでしたか?


少しでも、幸せのおすそ分けができたのならば幸いです。
また、残念ながら食べられなかった方に写真でお披露目させていただきますね。


何かの機会がありましたら、「成城 あんや」にもぜひ寄ってみてください。
甘味処もあり、おいしいお菓子やおうどんがいただけますよ。
http://www.seijo.or.jp/asp/shop.asp?ass_id=149410&kind=2


↓見た目はこんな感じ。
お菓子包み.jpg

↓和紙を開けると、折鶴が登場!
お菓子オープン.jpg

↓中身はピンク餡と、赤い餡の2種類。
こちらはピンクバージョン。小梅がラブリー♪
梅のお菓子.jpg

2005年11月05日

たくさんのありがとうを込めて

初めて参加した東京コレクションが静かに幕を閉じました。
来てくださった皆さま、応援してくださった方、誠にありがとうございます。
初めてのことに、スタッフも戸惑うことが多く、ご迷惑をおかけしたことも
多かったことと思います。
この場を借りて、お詫び申し上げます。
そして温かい声援と励ましに感謝を申し上げます。

また、この新しいサイトやブログのスタイルも
完成させるのにもうしばらく時間がかかるかもしれません。
慣れていただくのも、ご面倒かもしれませんが、
きっとパワーアップした、よりよいサイトになると思います!
どうぞ、長い目、温かい目で見守ってくださいませ。

かくいう私も超アナログ人間。
なかなか思うようにアップできずにすみません。
(いやー、毎日ブログを書いてる人って、本当にエライっていうか、
マメっていうか。感心しちゃいます)

これからは、みなさんと一緒にファッションのことはもちろん、
芸能のこと、健康やグルメについて。
いろいろと会話しながら、楽しくブログが書いていけたら、と思っております。

どしどし書き込みしてやってください。
そしてサボらないように励ましてやってください。
よろしくお願いしまーす!

プレス高倉 優子