今日の仕事ではJRを利用して移動。
品川駅に降り立った瞬間、晴雨兼用の傘を山手線内に忘れたことに気づく。
お気に入りだから取り戻したい!
でも、取材まで時間が迫っていたため、いったん改札をくぐり、
取材後に改めて忘れ物事務局へ立ち寄ることにした。
訪れたとき、事務局には先客が2人。
保険証や免許証の入ったカバンを忘れたという中年男性と、
川崎駅(神奈川県)のみどりの窓口に携帯を忘れたという大阪弁のサラリーマンだ。
前者のかばんは見つかったようだけど、保険証が紛失していたもよう。
「保険証でお金とか借りられましたっけ?」
半泣きになりながら、事務局のおっちゃんに尋ねる中年男性。
「さーねー、だいじょうぶなんじゃないの?」と、事務的に答えるおっちゃん。
私は心の中で「あちゃー、保険証でお金借りられんだってば。やばいよ!」と
マジモードで心配してしまった。
人のことどころじゃないクセにね、私ったら余計なお世話。
そして携帯忘れのサラリーマンは、無事に川崎駅で見つかったようで
すぐに取りに戻る、と川崎駅の担当に伝えてもらっていた。
先輩らしき人(ふたりで出張だったらしい)に
「つき合わせちゃってすみません。おおきに」と言いながら、ホッとした表情を浮かべる彼。
こんどは「よかったですねー。ラッキーマン!」と、また心の中でつぶやく私。
忘れ物が集められ、忘れ物をした人が集まってくる事務局は
悲喜こもごもあふれる人生の縮図のよう。
大切なものをなくしてしょんぼりしている人。
それが見つかってイキイキしている人。
付き添っている心配そうな人々……。
「探し物はなんですか?」というあの歌が脳裏に浮かんだ。
私の傘は結局見つからずじまい。
これも人生?(笑)
後ろ髪ひかれながら、“悲喜こもごも劇場”を後にしたのだった。