2005.10.14
不確かな記憶
東京で暮らしていると、有名人にバッタリ! ということが少なくない。
そこで必ずといっていいほど私がやってしまうこと――。
それは「どうも〜」と会釈をしたり、目で挨拶してしまうことだ。
なぜにやってしまうのか?
それはやおら顔を知っているものだから、
「知り合いだ!」と勝手に思い込んでしまったり、
「以前、取材で会ったような……」と錯覚を起こしたり、といろいろ。
向こうにしてみりゃ、いい迷惑だろう。
知らない女がいきなり、知り合いぶって挨拶してくるんだから。
でも、向こうも日々たくさんの人間と会う職種だからだろうか、
知り合いかもしれないから、挨拶しとくか、ってな感じで
「あ、どうも」と挨拶を返してもらえることもある。
そんなとき私は「やっぱりお会いしたことがあったのね!」とさらに勘違い。
あとでよーく思い返して、やっぱり初対面だったと気づくと
恥ずかしいやら、自分のボケ具合に悲しいやらで複雑な心境になる。
先日、自宅の自転車置き場前で俳優の伊原剛志さんとすれ違った。
速攻、頭をフル回転。で、
「彼とは本当に会ったことがあるぞ。挨拶せねば!」と、勘ピューターが答えをはじき出した。
が、よくよく考えてみると、会ったには会ったが、
それは「見かけた」にすぎなかったと思い出した。
ある女優さんの出ている舞台を鑑賞したのち、楽屋へ挨拶に行ったとき、
その舞台の共演者であった伊原さんとすれ違ったのだった。
スンデのところで思い出したため、今回はセーフ。
挨拶することなく、何気ない顔ですれ違うことができた。
よかったー。
伊原さんは、ジーンズにとんがったウエスタン調の靴を履き、
チョイ悪大人の雰囲気を漂わせていらっしゃった。
ダンディズムって感じでかっこいい〜。
こういうときこそ、知り合いぶって挨拶するべきだったかな!?
後姿を振り返りながら、ふと思った。