Diary&Column/プレス

2005.8.24

悲喜こもごも劇場

今日の仕事ではJRを利用して移動。
品川駅に降り立った瞬間、晴雨兼用の傘を山手線内に忘れたことに気づく。
お気に入りだから取り戻したい!
でも、取材まで時間が迫っていたため、いったん改札をくぐり、
取材後に改めて忘れ物事務局へ立ち寄ることにした。

訪れたとき、事務局には先客が2人。
保険証や免許証の入ったカバンを忘れたという中年男性と、
川崎駅(神奈川県)のみどりの窓口に携帯を忘れたという大阪弁のサラリーマンだ。

前者のかばんは見つかったようだけど、保険証が紛失していたもよう。
「保険証でお金とか借りられましたっけ?」
半泣きになりながら、事務局のおっちゃんに尋ねる中年男性。
「さーねー、だいじょうぶなんじゃないの?」と、事務的に答えるおっちゃん。
私は心の中で「あちゃー、保険証でお金借りられんだってば。やばいよ!」と
マジモードで心配してしまった。
人のことどころじゃないクセにね、私ったら余計なお世話。

そして携帯忘れのサラリーマンは、無事に川崎駅で見つかったようで
すぐに取りに戻る、と川崎駅の担当に伝えてもらっていた。
先輩らしき人(ふたりで出張だったらしい)に
「つき合わせちゃってすみません。おおきに」と言いながら、ホッとした表情を浮かべる彼。

こんどは「よかったですねー。ラッキーマン!」と、また心の中でつぶやく私。

忘れ物が集められ、忘れ物をした人が集まってくる事務局は
悲喜こもごもあふれる人生の縮図のよう。
大切なものをなくしてしょんぼりしている人。
それが見つかってイキイキしている人。
付き添っている心配そうな人々……。

「探し物はなんですか?」というあの歌が脳裏に浮かんだ。

私の傘は結局見つからずじまい。
これも人生?(笑)
後ろ髪ひかれながら、“悲喜こもごも劇場”を後にしたのだった。

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