「愛しの倫敦」...反芻旅行記
全ての道に通じているのはローマ。
そこを見てから死ねと言われるのはナポリで、
そこを見ずして結構と言ってはいかんのが日光。
行けばどんな夢も叶うのはガンダーラ。
そして人がその都市に飽きた時、それは人生そのものに飽きた時...と
英国文壇の大御所サミュエル・ジョンソンによって表現されたのがロンドンだ。嗚呼ベタな書き出し。
そんな都市・ロンドンに行ってきました。二ヶ月前の話だけど。
夏休みだからといって特に何処に行く予定もないわたくしは、今こそ(今更!?)
二ヶ月前のロンドン旅行について語ろうと思う。
ものすごいタイムラグだが気にしない!アナーキー・イン・ザUK!ふふん。(what?)
とにかくロンドンには、人生が与えうるもの全てがあるらしい。
ほんとかよ。と思うも、自分やっぱりロンドンが大好きであります!ってことを久々に噛み締めた、
十何年かぶり&4度目の滞在であった。
好きな割には、イギリスはユーロではないっつう事を今回初めて知ったおさるさ。バカバカ。
でもポンドのままで良かったな。女王陛下の御顔がついてはる通貨はやっぱりうきうきするし。
しかし正直物価は高い。高いぞ!ロンドン。手元の女王陛下がばんばん離れて行くぞ。
これじゃあロンドンに飽きる前にすっかりモンナシーヌだ。
つうわけで慎ましいわしらが行く所と言ったら...美術館。ええで、美術館。
例外はあるけれどほとんどの大きな美術館・博物館が入場無料、と言いますか寄附制。
余裕があるときには3ポンドくらい寄附すればオッケー。
ないときはもう大英帝国の深い懐でぬくぬくさせて頂こう。嗚呼女王陛下万歳。
美術館の楽しみその@:見て良し
とにかく何処へ行っても必ずぐっとくるものがある。忘れられない何かに会える。
これでもかと披露されるアートの数々をあまねく鑑賞するにはこちらもかなりエネルギーを使うけれど、
たまにはそんな疲れも心地良く感じられることでしょう。
あんまり芸術に興味がないや、という方にもお薦めなのはナショナル・ポートレート・ギャラリー。
ヘンリー8世からポール・スミスまで、年代もジャンルも実に様々な人物の肖像画や写真ばっかり
展示されていて誠に面白い。私が行った時にはヒュー様の写真もあったよ。ラブ!ヒュー・グラント。
美術館の楽しみそのA:食べて良し
おなかがすいたら美術館内のカフェが便利。
イギリスに旨いものなしとはよく言われることではあるが、まずまず納得のプライスで
普通に旨い軽食が楽しめる。セルフのカフェならばチップもいらないし、赤貧のわしらには有難い存在よ。
今回行った中では、コートールド美術館のカフェがいっとう気に入った。
晴れた日は中庭の席でビールを頂く。異国で言うのも変だが、ちょっとした極楽浄土だ。
美術館の楽しみそのB:買って良し
食欲が満たされたら今度は物欲ね!ってことでミュージアムショップへゴー。
パリや北欧の可愛い雑貨の本は山ほどあるけれど、イギリス版はほとんどない事からも
うすうす勘付かれるように、かの地にオリーブ少女的雑貨を望むのはやや難しいか。
しかし諦めてはいかん。そんな時こそミュージアムショップだ。
アートな匂いもさせつつ洒落が効いていてしかもリーズナブル、お土産にもいいかも?な品揃えは
ある意味コンランショップをも凌ぐ。多分。
なんかだらだら書いた割には目新しいおトクな情報もなくてごめんやっしゃ。
以上が一週間のロンドン滞在の大半である。
他には歌舞伎の巡業を観たくらいで(←まあこれがメインではあったが)
ほぼこれの繰り返し...でもわしら的には堪能しまくりで大満足。
全く飽きなかったから、未だ人生にも飽きてはいないらしい。
こんな風に香ばしい旅の日々を反芻しながら過ごす、脱力の夏休みもオツなものね。
やや負け惜しみのように聞こえなくもないが、
時々こうやって思い出の虫干しをしてみると、懐かしい景色が再び見えてくる。
忘れた頃に届く自分へのお土産的な景色を楽しみながら昼寝を決め込む、
これもまたひとつの贅沢と言えましょう。
そんな夏でございます。