Diary&Column/おさる式茶藝館

2006年05月07日

「ミシーン日記」...自分、不器用ですから

お金はいつも足りない。でもお洒落はしたい。
30代も後半になって、未だリセエンヌみたいな事を言っているわたくしである。
しかし何かと物入りなくせに低賃金労働に甘んじる身には、欲しい服が高いと感じられる今日この頃...
ええっ一万五千円。歌舞伎座一等席と同じだよ。
なんつって値札を見ては、ついチケットに換算してしまう程度に軽いカブキチになってしまったことですよ。
これは更に重度カブキチの友人の影響なのだが、私以上に歌舞伎に入れ込む彼女は、
“同じ値段でも服を買えば服は残るが歌舞伎は思い出しか残らない“と頭では分かっている(らしい)。
分かってはいても歌舞伎を観る、あるいは形に残らないものにお金を使うのは
それはそれで生きていく上で自分にとっては大事なことなのでやむを得ないのな。
かような事情で赤貧ではあるがお洒落もしたい私が考えたことは、
自分で作る!ってことだ。まあ短絡的。

つうわけで昨年ミシンを買いました。
自慢じゃないが家庭科は不得意科目であったわたくし。んもう大嫌いだったさ。
何でもそれなりにこなした神童時代、唯一の弱点とも言えたのが家庭科だ。
思うに“はかる”のが嫌いなんすね。調理実習でも洋裁でも色々はかるでしょ。
図りごとは嫌いじゃないが(ふふふ)量るとか測るとか苦手で。
しかもその手の下ごしらえというか前準備の良し悪しが、
明らかに結果を左右するでしょう。ほんとうんざりよ。
まあこの際、昔の暗い話は忘れよう。大枚はたいて買ったミシンだ。使わねば。
まずリサイクル着物の店で、イカす紫色の着物を購入した。
このような着物はえてして小さい為そのままじゃ着られないけれど、
自分で手を加えて作り変えたらばいい按配に和テイストな服になるんじゃん?と思った次第である。
張り切って『キモノでスカート』(文化出版局)という、まさにツボな本も買ってきた。
美しい刺繍の半襟を裾に使ったスカートや、夏の着物で作ったバッグ、
着物のはぎれを組み合わせたスカーフなど嗚呼夢は膨らむね。
しかし読めば読むほど、出来る気がしねえ...。それ以前にミシンに糸すら通せる気がしねえ。
更に糸ってどれ買うの?下糸を巻くって一体。
いちいち何もわからん素人であった。”キモノでスカート”の道のりはあまりに遠い。

その後努力の甲斐あって、なんとか手拭いを使ったリバーシブルバッグ程度のソーイングが
できるようになりました。エライ。
しかし案外設備投資をした割には未だ服はひとっつも完成せず。
これなら普通に服を買った方が良くはないか。作るより綺麗だし。
なんてちらっと思ったりもするけれども、そんな弱腰でどうする俺!作るったら作るぞ。
とりあえず連休中にやってみるか。なんつって、連休ももう終わりじゃん。
コラムも二ヶ月ぶりという、とことん怠け者のおさるに明日はあるのか!?
この続きはまたいつか...。それはいつだ。