「気分はモガのボブ」...否・マーリー
僕の髪が肩まで伸びると、みうらじゅんみたいってよく言われる。
顔が似ているとかじゃなく(みうらじゅんは案外おめめがぱっちりだもの)、
あのキューティクル皆無っぽいぼさーっとした長髪加減が。
MJ兄貴のことは心から尊敬しているが、未だ現役を退きたくない女子としては
彼に似ていると言われることにやや落胆の色を隠せない。
なので髪がロング気味になってくると、そのままにしないで結んじゃうことにしてた。
しかし結ぶとなると自然と頭部は重くなる。
お団子状にまとめたてっぺんを多少アタマの悪そうなお花のゴムや和柄の紐で結んだり、
かんざしを刺してみたり、前髪はパッチン留めでィヨコワケにしてみたりと、
知らんうちに増えてる付属品諸々がじわじわとしかし的確に負荷をかけてくるのである。
現役を退きたくないとか言ってる割には身体のあちこちに不具合も出るお年頃、
もうねー首が痛いのよ。つうわけで髪を切りました。
昔からボブが大好きなのは、自分には出来かねるスタイルだからかもしれない。
ないものねだりっつうやつですか。
私の髪質はひどいくせ毛というか天然パーマというか、
今じゃあ山崎まさよしとお揃い〜なんて無理矢理物事の良い面だけを見て
ちょっとでもポジティブに生きる術も身につけてはおりますが、
少女時代はまっつぐいかない己の髪の毛に大袈裟でなく絶望したものだった。
そんなだから、さらさらのボブカットには無条件で憧れる。
大正時代のモガに始まって、『レオン』のマチルダとか地下鉄のザジ、桃井かおり、大貫妙子、
KIKI、緒川たまき等のボブ的な女子も大好物。
しかしどんなに憧れていても、その髪質じゃあ無理だよと長いこと数々の美容師に否定され続け、
もうどうでもいいや・だってどーせ結んじゃうもん的な投げやり感とともに日々暮らしていたのであった。
だがなー髪質のせいにばっかりしないでそれをなんとかするのがプロなんじゃねえのか!?
と首の痛さも手伝って突如逆ギレ、もう大枚はたいてもいいから
どうかひとつその腕でそのシザーさばきであちきをボブにしておくれでないかい。と思った次第よ。
そんなわけで友人のOLちゃんに連れられて表参道の美容室に行き、
そのハイパーなプライスに見合った技術の美容師さんに無事ボブにしてもらいました。
なんだよー出来る人がやれば出来るんじゃん。
もっと早く自分に投資するべきだったかとちょっと後悔もするおさるであった。
髪は切ってもいつかは伸びる。髪型は一時的なものでしかない。
たかが髪型、しかしされど髪型なのである。
それによって女子の気分というものは著しく左右されるというものであります。
くせっ毛のボブにはブローが不可欠だし、湿気が多い日なんて、
あれ、おかっぱの語源てやはりカッパなのかね?みたいなアタマになっとるし、
色々と手のかかることは否めないが、やっぱり好きな髪型に出来て単純に嬉しい。
だから今はわたくしのことをハマのオキメグって呼んでも宜しくてよ。
......ごめん。ほんとウソですから。
ちょっぴり調子にのっている春である。