Diary&Column/おさる式茶藝館

2005年04月11日

「サランヘヨと言ってくれ」...韓国ドラマとの美しき日々

放って置くと人は死ぬし、女と寝る。
村上春樹の「風の歌を聴け」にそんな文章がある。
韓国ドラマを見ていると私はその一説をなんとはなしに思い出す。
不慮の事故と不治の病が必須アイテムな日常……
なので確かに人は死ぬ。
しかし、韓国ドラマでは直ぐに男女が寝たりはしない。全然寝ないことも多々ある。
接吻(て感じ)ですら、そこに至るまでものすごおおおおく時間がかかるのだ。
放って置いてもいつかそうなることならば、あえて描かないのも良い。
かなりアツイ恋愛をしながらも、寸止めのまま触れ合わない。
そんな彼らがわたくしは好きだね。

「冬のソナタ」には正直あんまり惹かれなかった。
なんとなれば、男性陣が私の価値観からするとあまりに優しすぎるから。
微笑みの貴公子もはにかみの王子も、私が求めているものではない。
笑わなくて結構。もっとねー基本的に冷たい男子が好きなのね。
心の中に冷たい何かを持っていて絶対に他者を踏み込ませない男子。
貴方って人を愛することなんて出来ない可哀想な人間なのよ、と
恋人あるいは妻に決め付けられて去られたりして。
冬ソナで冷たかったのはスキー場の雪だけなのさ。なんつって。

ああだこうだと不満を言いつつもこれをきっかけに韓国ドラマが気になり始めて
TVK等でなんとかかんとかスミダと聞こえると素通りできないカラダになり、
今では韓国ドラマしか見る気がしねえ、くらいの韓流バカになりつつある。
ありがちなありえなさ、というのが魅力か。
例えば遅刻しそうになってパンを齧りながら走っていく女、
ありえない!けど(昔の漫画とかでは)ありがちな風景でしょう。
まさかここで鉢合わせしないだろうって所で100%関係者勢揃い。
まさか兄妹!?まさか病!?あまたのまさかが着々と現実へ変わる。
誰もが簡単に思いつけるが故に普通は禁じ手な展開も
力と技と団結(ゴレンジャー?)でねじ伏せるというこの愛嬌たっぷりな
韓国ドラマの世界は、大映ドラマをも凌駕する。勿論褒めている。

さて私が一番好きなドラマは「パリの恋人」です。
財閥の御曹司(大江千里似:激好み)と貧しくも明るい女子とのラブストーリーで、
ドロドロの三角関係・意地悪なライバル・出生の秘密・貧富の差等々
セオリーを踏襲しつつも不治の病的な暗さがなくってオッケー!なの。
プリティウーマンや麗しのサブリナ、マイフェアレディっぽい
ハリウッド映画なテイストもアリで夢見がちな乙女にはきっとド真中ですわ。
主役男子が大江千里(似)って言う点に好き嫌いが別れるところであろうが、
良いから見て!絶対見なさい!おすぎです。ウソ、おすぎは言ってないです。
「パリの恋人」のサントラを聞きながら思いのたけを書いてみたけれど
何年か経ったら本日のコラムを赤面しつつ読み返すやも。まいっか。