Diary&Column/おさる式茶藝館

2007.5.30

「ノッティングヒルの青いドア」...今更だけどずっと好き

辛い時やブルーな時、もしくは全然辛くない時も、
私は映画『ノッティングヒルの恋人』をかなりの頻度で見ている。
好きなものに不変の愛情を注ぐ傾向にある、といいますかいささかしつこい性格であるため、
んもうこればっかり繰り返し見ている。ちーとも飽きない。
ストーリーはご存知の方も多いと思うが、ロンドンはノッティングヒルで旅行書専門の本屋を営む
ウィリアム(ヒュー・グラント)が超有名ハリウッド女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)と偶然出会い
恋におちるみたいな、とりあえず有り得ねえ!的な話。
住む世界が全く異なる二人故の紆余曲折があった後に訪れる、クライマックスのシーンで毎回必ず泣く。
感極まったところで畳み掛けるように流れる、エルビス・コステロの『She』が更に涙を誘う。
嗚呼、嗚呼。

実は私は昨今、ほとんど洋画を見ない。
邦非映非連(邦画ニ非ズンバ映画ニアラズ連合)という邦画をこよなく愛する団体(メンバー二名)に
所属している関係もあって、専ら邦画に重点を置いた映画ウォッチャーである。
しかしヒュー様映画は別腹だ!じゃなくて別格だ!これだけは洋画だ邦画だ言っていられない。
ヒュー様の映画は絶対だからだ。
もう20年くらい前のこと、今で言う腐女子的な乙女であった頃、
英国発お耽美同性愛映画『モーリス』の中で、私はヒュー様に出会った。
主人公モーリスを初めに衆道へと誘ったクセに自分はとっとと普通に女子と結婚をしてしまうという
実にイケない男子の役であった。あの美しいかんばせの小悪魔ちゃんを到底忘れられるハズもなく、
それからと言うもの彼が出ているというだけの理由でどんな駄作(失敬)でも見続けた。

基本的に無責任な駄目男の役が多いのだけど、
スイートなルックスなのに何処かとほほな感じっていうギャップにヤラれる女子が多いのか、
いつの間にかヒュー様はラブコメの王子様なポジションに君臨している。
秘書にひとめぼれして今いち仕事に身が入らない素敵な英国首相(『ラブ・アクチュアリー』)、
ちゃらちゃらして薄っぺら〜いけど憎めない上司(『ブリジット・ジョーンズの日記』)、
親の遺産で仕事もせずに呑気に暮らす独身男(『アバウト・ア・ボーイ』)などなど
どれもヒュー様ならではの魅力に満ちたはまり役。
最新作の『ラブソングができるまで』では80年代のポップスターを歌とダンス込みでキュートに演じている。

ヒュー様の映画を見ると、彼の真似をして普通のシャツが着たくなってしまう。
なんでもない白いシャツにコットンパンツ、これまたなんでもなさそうなジャケットを引っ掛けて
それだけで見事に決まってしまう英国紳士。
『ノッティングヒル』では、アナがウィリアムを好きになったわけが正直今ひとつわからないのだが、
この姿かたちだけで何も理由はいらないなーとも思ってしまう説得力はある。
王子様とお呼びするにはややシワの多さが気になるお年頃感は否めないが、
まだまだ世の中の女子を無責任にたぶらかして頂きたいものである。

原稿を書くにあたってまたまた『ノッティングヒル』を見直していたわけだが、
うっかり見入ってしまってちーとも進まなかったことを告白しておきます。

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