Diary&Column/ボス

2008年06月16日

ファッションブランドのつくりかた(その4)

3回くらいのお話でサクッと終わらせようと思ったのに、なんだか
だらだら書いていたら、長くなってしまいましたね。
すみません。
これからは、少し要点をまとめて書いて行こうと思います。

お料理屋さんばかりの町の中華街で、はたしてお洋服屋さんが
やっていけるのかってお話で前回終わっていましたね。
その事について僕たちも悩みました。
中華料理以外で物販をしているお店もたしかにありましたが、
だいたいが中国雑貨を売っているお店だったり、民族衣装をそのまま
売っているお店だったりして、お洋服屋さんはほとんど
みあたりませんでした。
ましてや、オリジナルのデザインの服を売っているお店なんかは
ひとつもありません。

でも、僕たちは以前お話ししたとおり、自分たちのコンセプトにあった町、
それから、想定されるお客さんが好きそうな町を考え、中華街以外の
お店を思いつきませんでした。
結果は皆さんご覧になっての通りです。

成功しているお店の中にはもちろん入りませんが、2000年にオープンして以来
なんとかこれまで、仕事をし続けて来れています。

次回はものづくりについて、それからROUROUの業態についてお話しします。

2008年06月09日

ファッションブランドのつくりかた(その3)

あなたは、どこかでお店をやりたいとします。
そのお店を出店するにはどこがベストな出店場所なのでしょう?
どうやって決めたら良いんでしょうか?
僕たちも、場所についてはそうとう悩みました。

ROUROUの服はアジアのどこかにある精神的にも文化的にも進化した理想郷、
「朧朧国(ろうろうこく)」から商品をインポートしてきて売る…
というコンセプトです。
まず、そんな店があってもおかしくない、場所について考えました。
朧朧国から訪ねてきた、朧朧人が一番最初にどこに上陸するのか、
どこで商品を売りたいと考えるか、どこにあれば不自然じゃないのかについて
考えていったのです。


また、僕たちは着る人がキレイになってハッピーになる、これまでに無い
洗練されたアジア服を売っていきたいと思っていました。
自分が日本人やアジア人であることに誇りを持っていて、普段もそういう事に
関心のある女性に着てもらいたいと思っていました。
そして、そういう人が好きな場所、よく行くお気に入りの場所はどこなのかに
ついて考えました。


朧朧人が好きそうな街…
僕たちが売ろうとしている服を買うだろう人が好きな街…
日本で一番アジアの匂いがする場所…
アジア文化が融合している場所…
そしてその場所に横浜中華街を選びました。


中華街に来た事がある方はご存じだと思いますが、金や赤に彩られた門が
あちこちにあり、夜には漢字のネオンが怪しく通りを照らし、
まるで、映画「ブレード・ランナー」のようです。
様々な種類の中国語が飛び交い、日本全国のみならず、世界中から観光客が
集まる場所です。
10分も歩けば港があり、この場所に朧朧人が一番最初に上陸をする事は
十分に考えられます。


ただ、みなさんもご存じの通り、横浜中華街は食の街です。
400-500あるお店のほとんどすべてが飲食店です。
中国雑貨やアジア雑貨を売るお店はあっても、洋服を本格的に売っている
お店はほとんどありません。
普通に考えたら、中華街に中華を食べに来る人はいても、洋服を買いに来る人は
いませんもんね…
そんな街でお洋服屋さんを出して、買って下さる人はいるのでしょうか?

このことについてはまた次回お話しします。

2008年06月05日

ファッションブランドのつくりかた(その2)

さて、前回のブログの続きです。

今日はコンセプト作りについてお話ししたいと思います。
「そんな前置きはいいから、はやくお店の出し方や商品の作り方を教えてよ」って
方も多いかもしれませんが、ボクは何をやるにしても、この部分が一番大切だと
思うんです。
(くわしいROUROUのコンセプトについてはココを読んで下さい)


コンセプトそのものは目に見えない事であっても、実際にはお店の立地や
内装、商品のデザインなど目に見えるモノに結びついて行くと思うんです。
もしかしたら、そんな事は絶対に必要な条件じゃないかもしれませんし、
そんな準備をしないまま始めて、今成功しているブランドやお店は、世の中に
たくさんあるのかもしれませんが、僕たちにとっては、コンセプトという
「哲学」を決める事に、一番長く時間をかけました。
おそらく2年くらいはかかったんじゃないでしょうか?


これから未来に逢うだろう、お客様についても考えました。
まだ見ぬ「その人」がまるで実在しているようにイメージをして
その人について、いろいろ想像をふくらませていきました。
たとえば、その人はどんな音楽を聴いて、どんな映画を観て、
どんな食べ物が好きで、どんな友達がいて、旅行にはどんなところにいくのか、
そして、その人はどんな場所で行動しているのかについて、その人に
なったつもりで考えるのです。
その人がその服をどんな風に着こなしてくれるのか、その人はどんな趣味で
普段はどんな生活をしているのか…などについて、じっくりと
時間をかけて考えました。


あまり話したことが無いのですが、昔から目に見える形で変わらない事の
ひとつに「服地の色」があります。
お気づきの方も多いかもしれませんが、ROUROUの服には、昔から
他のブランドよりも「紫」や「ラベンダー」の色の服が多いんですが、
それは実は、コンセプトを目に見える形で表現した結果なんです。


「朧朧(ろうろう)」という意味は日本の古語で朝焼けの時刻の事。
紫は、闇(紺)と太陽(赤)が地平線で交わる色で、朝焼けの時刻の
地平線の空の色なんです。
まっさらの新しい一日が始まるエネルギーを皆さんに身につけて
もらいたいと思って、紫を好んで多く使います。
朧朧人なら、きっと僕たちと同じように考えるんじゃないかなと思うんです。


次回はお店の出す場所についてお話しします。

2008年06月04日

ファッションブランドのつくりかた(その1)

「お店ってどうやってオープンするの?」とか
「オリジナルのお洋服ってどうやって作るの?」ってよく聞かれます。

特殊な技能が必要なんじゃないかとか、それなりのキャリアが
必要なんじゃないかとか、大金が必要なんじゃないかとか
思われる方も多いかもしれませんが、お店を持つことも、
オリジナルのものづくりをする事もそれほどすごい事でも、
みなさんが考えるほど、大変な事でもありません。
やる気とほんの少しのお金があれば、おそらく誰でも
出来るんじゃないでしょうか?

僕たちが一番最初にお店をオープンしたときに用意したお金も
それほどたくさんのお金じゃありません。
車一台を新車で買うくらいのお金です。

オリジナルの服を作るのだって、特殊な知識やノウハウが無くても
出来ます。
世界的なデザイナーの中にはパターンがひけない人もいるし、
デッサン画だって描かない人だっています。
専門の教育を受けていない人だってたくさんいるんです。

みなさんだって、その気になれば誰だってROUROUくらいの
ファッションブランドを作る事が可能です。
そのノウハウについて聞かれることも多いですし、それを
知りたいが為にリクルートの面接に来られる方もいます。

別に隠すことでもないですし、だれでもその気になれば
出来ることなので、そのやり方について、何回かに分けて
みなさんにお話しようと思います。

ただ、最初に言っておきますが、一番大切なのは仕事に対する情熱です。
情熱さえあれば、お金やキャリアや知識が少なくても、大丈夫です。
でも逆に、いくらたくさんお金があっても、輝かしいキャリアがあっても、
情熱が無いのであれば、きっとこの仕事を続ける事は難しいと思います。

2008年06月02日

上海・久光出店

上海に行かれた方はご存じかもしれませんが、
「久光百貨店」というデパートがあります。
元SOGO系で、上海で一番大きな高級百貨店です。
この百貨店にROUROUが1ヶ月の期間限定で出店することが
決まりました!!
(…というよりも、すでにもうスタートしています)

清朝や明朝時代の古い家具に服をディスプレイしてあり、
ここだけ、とてもいい感じの空間になっています。
ROUROUの評判はというと、百貨店の担当者にも、それから
お客さんにも、「日本人がデザインするアジア服」というのが、
面白いみたいで、はなかなか好評です。

上海に行かれる機会のある方は、是非足を運んで見て下さいね。
4階のイベントスペースにてお待ちしています。

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