ぼくらの事情
最近、新商品がどんどん店頭に入荷してきています。
皆さんご覧になっていただいていますでしょうか?
ただ、人気の商品はすぐに売り切れてしまいます。
「どうにかすることできないの?」
「売れるんならもっとたくさんつくればいいじゃん」
って思われているお客様も多いんじゃないかと思います。
今日はこの事について話してみようと思います。
生産数を決めるには、いろんな角度から考えないといません。
まず一番大切なのは、かわいいか、そうでないかと言うこと。
当然かわいければたくさん売れるし、かわいくなければ、
たくさん作っても倉庫でホコリをかぶって寝ている在庫になってしまいます。
ですから、自分たちでも「かわいい」と思える商品は
その「かわいい度合い」によって、生産数量を調整しています。
…と、ココまでならハナシは単純明快なんですが、実はもう少し
複雑な事情があります。
まず、大きな問題として生地の「取り都合」の問題があります。
つまり生地は大体ロール単位で、買ったり作ったりします。
大体ロール単位で商品を作るわけなんですが、ここが問題なんです。
たとえば、1ロールで30着作ることができるワンピースがあるとします。
30着は確実に売れるだろうなー、という商品だとします。
そこで悩むわけです。30人はきっと欲しい人がいる…
でももう少し売れそうだとしても、生地の取り都合の事情から
30着の次の単位は倍の60着になっちゃう…
もちろん確実に売れそうなものは作っていますが、そこまでは
売れなさそうなモノについては、あきらめています。
また、同じようなデザインでも、使う素材や仕様、縫製にかかる
手間によって、販売値段が全然変わってきます。
一概には言えないのですが、傾向としてはやっぱり販売価格が
高くなってしまえば、売れる数も当然減りますし、
下がればたくさん売れます。
ですから、生産コストを計算してそこから販売価格を算出し、
その販売価格からもどれくらいその商品がお客様の元に「嫁入り」
するのかを予測します。
前後に新作があるかないかについても、売れ行きが変わってきます。
同時期にたくさん新作があるときと、無いときとでは、やっぱり
売れ行きが全然違ってきます。
こういう、もろもろの事を考えながら、生産数量を決めて行く訳です。
週に一度新作を店頭に投入できるように、生産をコントロール
しながら、欲しい方の手になるべくわたるように、しかし在庫を
残さないように、生産数量を予測していくことは、アパレルメーカーに
とって、ある意味、可愛い商品を次々デザインしていく事よりも
難しいことなのかもしれません。
こんな悩みは、ROUROUを始めた頃には、まるで
考えたこともない悩みでした。
作れるギリギリの量だけ作って、あとは一生懸命売るというだけでした。
それだけ作る量も種類も増えてきて、お客さんも増えてきたという
ことだからうれしい悩みでもあるんですが、最近いつも頭を
悩ませています。
少なすぎてもお客さんに怒られちゃうし、多すぎても
会社が傾いちゃう…そんなことを考えながら、
毎日作る量について、アトリエのみんなで頭をひねっています。