Diary&Column/ボス

2006年09月30日

ちいさなニュース

どうでもいい本当にささいなニュースなのですが、ロウロウジャパンは
今年の6月に組織変更し、有限会社から株式会社になりました。

べつに有限会社だからみっともないとか、株式会社の方が
エライとか、そういうことを考えたことは一度もないし、
今もちっともそんな風には考えていないのですが、
なんとなく株式会社にしようかなー、と考えたのは、
ある日、会社にたずねて来た、仕立ての良い紺のスーツを着た
銀行関係の方とのお話。

 銀:「将来的にIPOするとか考えたことありますか?」
 僕:「すみません。IPOってなんですか?」
 銀:「IPOとは株式を市場に公開するということです」
 僕:「いや、まるで考えたこともありません」
 銀:「なぜですか?」
 僕:「商売を大きくするのが目標ではないし、それにウチなんて豆粒みたいに
    小さな会社ですから」
 銀:「会社の大小は、それほど公開には関係ありません」
 僕:「あ、そうですか」
 銀:「公開すると、かくかくしかじか...○×☆△*□なメリットがあります」
 僕:「....(理解不能)」
 銀:「あっ、でも今有限会社じゃ株式を公開することはできませんね」

僕はちょっとムッとしてしまいました。
そのおじさんが紺のスーツで、僕がよごれたジーンズ姿だから、
君はパーティには参加できないよ、って言われた気がしたんです。
店頭公開なんて、今のところまったく考えていないし、ROUROUは
こじんまりやっているのが、ROUROUらしいと思っています。
ただ、「まるで資格が無い」みたいな風に、言われたことが
ROUROUやスタッフ、お客さんの事を見下された感じがして、ちょっと
悔しかったので、すぐに変更することにしました。

株式会社だろうと有限会社だろうと、小さかろうとおおきかろうと、
今後もROUROUはずーーとこの先もROUROUであり続けるので、
あらためてこれからも、よろしくお願いします。

2006年09月24日

金も知恵も無いなら

秋冬のショーが終わり、パリでの挑戦が終わり、中国出張が終わり、
sachiyoさんのライブでのミニファッションショーが終わり、
横浜の豪華客船ロイヤルウィングでのカクテルクルーズでの
イベントが終わり、ほっとするまもなく、今は更に輪をかけて
アトリエが慌しくなってきています。
何でそんなに忙しいのかといえば、また新しい事を
始めるからなんですが、これについては改めてお知らせします。

僕は浅草にある会社で、貿易についての実務を覚えるために
一年間働いていたことがあるのですが、浅草で働き始めて
ビックリしたのが、近所の人たちや取引先の口の悪いこと、悪いこと。
(浅草の人たちすみません)
 「オィ、兄ちゃんお前何にもわかってねぇな」とか
 「お前、今さら何言ってやがんだよ」とか
 「若いくせにエラそうに」
スーツを着たいい年のおじさんたちが、お客さんとか取引先の
立場の僕に向かって言うんです。

最初は面喰って驚いたものの、少しずつ慣れてきて
時間が経つにつれ、乱暴でぶっきらぼうの口調の中に
優しさや思いやり、相手をいたわる気持ちが込められている事に
気がつき、とがったコトバが、だんだん心地よく聞こえてくるように
なりました。
そんな浅草時代、今も忘れずに教訓にしている事を教わりました。

浅草には三社祭という大きなお祭りがあって、このお祭りのために
一年間仕事をしている人がいるほど、浅草でこのお祭りは、住む人や
そこで働く人たちにとって大きな存在なのですが、このお祭りに関して、
何人かの人たちから聞いた言葉です。

「金を出せ。金が無いなら知恵を出せ。知恵が無いから汗流せ」

▲という言葉です。
「若いヤツは金も無ぇし、バカでどうしょうもねぇんだから、
とにかく一生懸命、汗を流せよ。バカヤロウ!」という意味です。
もちろんコレは浅草が源流の言葉じゃないと思うんですが、
口の悪い下町の江戸っ子の人たちが口にすると、妙にしっくり
くるんですよね。

忙しさにくじけそうになった時や、新しい挑戦に足がすくみそうに
なった時、浅草時代いつもお酒を飲みながら怒られていた、口の悪い
おじさんたちを思い出し、毎日汗を流しています。

2006年09月13日

成都からもどりました

三国志の蜀の都、「成都」に行ってきました。
フランスから帰ってすぐの出張だったので、いささか疲れましたが、
いやー中国はすごいですね。
何がすごいかって、行くたびにすごい「勢い」を感じるんです。

上海や北京にはこれまで何度か行っていたのですが、成都は初めて。
成都は四川省の首都で人口は約1000万人。
四川省は1億人だそうです。
つまり省が日本で、省都が東京みたいな感じで、人口ひとつ
取っただけでもスケールが大きいですよね。

内陸に位置する成都は、田舎なんだろうと思っていたら大間違い。
高層ビルが立ち並ぶ大都会でした。
人々の服装や走っている自動車、売っている商品などを見ると、
もちろんまだまだ東京とまでは行きませんが、10年前の話や
5年前の話なんかを聞いていると、ものすごいスピードで
進化していて、もう10年後にはどうなっているんだろうと
想像もつきません。

それから、「陳麻婆豆腐」。
あれ、食べたことある人いますか?
唐辛子の辛さじゃなくて、山椒の辛さなんですね。
舌がジンジンしびれるのですが、なんだか病みつきになる
辛さですね。
食べ物も美味しいし、自然はキレイだし、人は親切で温和だし
成都って、ホントいいところですね。

蜀を収めた劉備玄徳の宰相、「諸葛孔明」は中国でとても
人気があります。
その孔明を祭った、「武侯祠」にも行ってきました。
朝早くに行ったのですが、中国全土から集まった中国人観光客で
いっぱいでした。
豊かになり、中国人も旅行をする時代に入っているんですね。

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▲どっちが孔明で、どっちが劉備かわからなくなっちゃった...

2006年09月08日

待ってろよ、パリ!!

なんども繰り返しお話しているので、ご存知の方も多いと思いますが、
僕たちがROUROUをスタートしたときから、大きな目標のひとつは
「パリ出店」です。
ファッションの中心地、パリで認められることが僕たちの目標の一つでした。
「まずはコテ調べ」と思い、今回世界中から選りすぐりのデザイナーや
メゾンがあつまる、パリの展示会に出展しました。

審査が通らないんじゃないかと思っていたので、審査に受かった時点で
かなり浮かれていたのですが、やはりパリの壁はとてもとても高かったです。
まず、感性の差。これが僕たちが克服しなくて、乗り越えなくては
いけない大きな壁の一つです。
それから、肌の色や体格の違い。これも大きな問題です。
肌の色が違うと、似合う服や色がずいぶんと違ってくるんですね。
今回勉強になりました。

それから、地球の反対側のパリで、すごく大切な事に気がつきました。
それは、ROUROUのお客さんの事。
展示会でオーダーを取るのはとても大変なことです。
一型20着の注文を取るのだって、いや5着の注文を取ることだって難しいのです。
注文が付かず、生産ロットに乗らないデザインは、どんなに
デザイナーのお気に入りであっても、日の目を浴びる事はありません。

たくさんではないかもしれませんが、僕たちにはとても深くROUROUを
理解してくれるお客様がいて、そのお客様たちがいるお陰で、僕たちは
モノづくりを続けて行く事が出来るのです。
作っても、買ってくれるお客様がいなければ、当然作り続けることが
できない訳です。

僕たちにとっての大切な宝物は、遠いパリにあるのではなく、本当は
自分たちの足下にあるんだということに、改めて気が付きました。
そして、どんなに遠くに大きな夢を見たとしても、この足下の宝物を何よりも大切に
しなくてはいけないなーと、MAKIと二人で改めて感じた出張になりました。
また初心に戻るような気持ちで、今日から頑張ります。

でもいつかまた、力を蓄えてパリに挑戦したいと思っています。
それは、たくさんのクリエーターと肩をならべ、僕たちの進化を
自分たち自身で確かめるためです。
何度失敗しても、何度も試してみたいと考えています。
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▲出展者にVIPカードが配られシャンパンサービスがあります。
商談しながら、みんなシャンパン飲んでます。
これって、フランスらしいですよね?


ところで、僕は明日からまた中国出張。
この忙しさはいつまで続くのやら・・・